頭寒足熱って知ってますか?

温かい状態で寝ていれば快眠、というものではない

睡眠時には枕の見直しもそうだが、それ以前に寝ている時の服装をどのようにしているかにも注目してみたい。夏場は自然と薄着になるためあまり統計を図ることは出来ないが、参考となるのは冬場だ。特にここ数年は1月~2月までが特に厳しい寒さに悩まされる時期となっており、寝ている時もあれやこれやと対策を施している、なんて人もいると思う。筆者は着込みすぎると寝ている時、無意識に脱いでしまう傾向にあるため、最低限にとどめている。ただ困ったことに、どうやら暑いのかどうかわからないが、氷点下に迫るくらいの夜間に布団を剥いで寝ていたときには驚いた。どれだけ暑かったのだろうと無意識下の対策に呆れてしまったが、案の定その日は寒さに当てられて風邪を引いてしまうきっかけにもなってしまった。

寝る直前まで体を温めていたいと思うのは誰もが思うところだ、ただそれがかえって睡眠を阻害していると言われて驚く人もいると思う。枕の高さも関係していると思うが、不眠を引き起こしている原因にはそうした寝る時の服装も大きな要因となっている場合がある。不眠に悩まされている人は色々な視点から睡眠時における改善点を模索する必要がある、その1つとして寝ている時の理想ともいえる人の体温状態は『頭寒足熱』という言葉で表現できる。

言葉の通りの状態

頭寒足熱とは、簡単にいえば頭を冷やして足を温かくするというものだ。この状態を心がけるようにするだけで睡眠はもちろん、冷えなどの不調も解消への手がかりをつかめると言われている。

誰しも経験があると思うが、手足が極端に冷えた状態で布団の中に入っても眠れない、むしろ覚醒した状態で無為な時間を過ごしてしまうことは多々あるだろう。その場合何とかして寝ようと心がけても寝られないもので、寝ようと意識すればするほど寝られる状態になれない。悪循環というわけだ、高さを意識して枕を改善しても体の、特に睡眠時に温かくないといけない部分である手足が冷えきった状態ではダメだというのをしっかりと意識すれば、更に不眠はもちろん冷え性にも悩まされなくなる。着こめば良いという考え方は捨てて、むしろ着ているものを薄くして手足を温めるという点に集中すれば良いという話だ。

とはいえ、寝ている時に手袋をする、足袋や靴下を履いて湯たんぽを利用する、といったやり方も効果的ではあるが、発汗による蒸れも少々気になるところ。できるなら体温による自然発熱で何とかしたいと思うところ、その状態になるためには普段の入浴を少し工夫するだけで改善できる。

手足が冷えにくくなる入浴法

手足が冷えにくくするための入浴には、半身浴がいいと言われている。実際に試している人もいると思うが正直な話、入浴法についてはいろいろな話が飛び交ってしまっているためいささか情報が錯綜しすぎている感が否めない。どれが正しいのかと探ってみると、その中でも共通点となっているものをピックアップしてみればなんとなく見えてもくる。

  • 浴槽の湯温を『38℃~40℃』の温めにする
  • 入浴時間は長くじっくりと入る、但し無理はしない程度に

最近筆者が知った理想的と言われる入浴法には、『ぬるめのお湯に、首を温めた後に半身浴をする』というものだ。これが正しいかどうかはさすがに専門家ではないため判断できないが、正しい部分も混ざっていることだけは間違いない。様々な人が提示する理想の入浴法の共通点として、ぬるめのお湯は一番にキーポイントになる。

この数年の寒さに耐えられるお風呂の温度を上げられるだけ上げている人もいるが、それはかえって逆効果となって冷え性や睡眠を阻害している一因となっているのだ。その温度を少し下げてじっくりと、体の芯から暖かくする入浴をするだけで全く違ってくるが下げるのに抵抗感を感じる人もいるだろう。こればかりはさすがに慣れも関係しているため、一概に明日から直せというのは難しい。また入浴時間も極めて重要だ、長くお風呂に入っていられる人もいれば、耐えられなくていつも短い入浴時間になってしまう人もいると思う。

入浴説の中には20分以上ぬるま湯につかった方がいいと謳っているものもあるが、これはあまり参考にするべきではない。ある専門家に言わせれば、入浴時間はむしろ自分に合わせたものにしなければならないとも語っている。ただ入浴時の湯温と入浴法だけは守っていれば、後はどれくらい入っていても同様の効果が得られるという。ただそれでも長く入っても最大で15分、という説もあればはたまた30分程度、というのもある。

ここまで時間に差があると何が正しいか判断しきれないが、ともかく10分しか入れないという人でも落胆する必要はなく、お風呂の温度と全身・半身浴をすれば大分違うというのだけは念頭に入れてもらえれば十分だ。

積み重ね

注意点を1つ加えると、入浴法を改めた次の日から体質が改善されるわけではない。冷え性がそんなに簡単に治るのなら世の女性達を悩まされる慢性的な体質障害などと言われることもなくなる。温泉に浸かるというのも手段だ、しかしその手段も近場に温泉施設がなければ出来ないため現実的ではない。だからこそ普段の入浴法を改めるだけでも、冷えや不眠から脱却する手段として効果的だ。

そのためにも毎日の入浴法を実行すれば少しずつ効果が出てくる、時間はかかるがそれが世界の道理ということで納得するしか無い。

枕の高さもだが、それと平行して手足が温かい状態となっている頭寒足熱になっているかどうか、という点でもアプローチすればまた状況を打破する手立てが出てくる。

自分にあった枕を見つけて、快眠しよう!